『トライアングルストラテジー』レビュー・評価 令和のタクティクスRPGブームの火付け役になれる一作
皆さんこんにちは( `ー´)ノ当ブログ管理人のテラです!
少し遅くなってしまいましたが、3月にスクウェア・エニックスより発売された新作タクティクスRPG「トライアングルストラテジー」のレビュー・評価をしていきます!
※ちなみに筆者は一周ゲームクリアまでプレイした後ちょこちょこ2周目をプレイしている時点でのレビューになります。
では早速いってみましょう(^^)/
作品概要
僕自身ブレイブリーシリーズもオクトパストラベラーも大好きなのでとにかく楽しみです(^^)/また今作のジャンルはタクティクスRPGとなっていて往年の名作タクティクスオウガやFFタクティクスのようなジャンルのゲームになっているので注目です。
それにしても実績のある浅野チームとはいえ令和にタクティクスRPGをフルプライスの作品で提供するのは中々攻めているなと感じました。スクエニがタクティクスRPGの完全新作を作ったということに意味がありそうですね。
あらすじ
詳しいストーリーについてはこの後評価点の部分で言及していきますが、戦記物としてしっかり重厚なものになっていて、主人公陣営の単純なサクセスストーリーではなく、窮地に陥ったり、非情な選択を迫られることもあり、正直プレイしていてしんどくなるような展開もありました。それくらい一つの戦争の物語としてがっつり描かれているため、ストーリーを重視したい方にもおすすめだと感じました。
良かった点、評価点
「トライアングルストラテジー」の良かった点、評価点を大きく3つにまとめてみました。
①より進化したHD-2Dで描かれる世界
今作トライアングルストラテジーは、オクトパストラベラーに次ぐHD-2D第2弾です。(オクトパストラベラー大陸の覇者などもありますが)
綺麗なドット絵に奥行きを加えたHD-2Dは、オクトパストラベラーでも虜になった人は多いと思います!今作ではクォータービュー視点なこともあり、より綺麗に見えるなと感じました!
高低差のあるタクティクスRPGにばっちりマッチしています(^^)/
戦闘フィールドでは180度カメラを動かすことができるので、よりHD-3Dで描かれるドット絵の3D感や高低差を味わうことができます。またキャラが技を使った時の演出やカメラワークも「映える」ものになっていて綺麗でした。
僕はベネディクトのバフを与える技の演出が好きです。
あの古き良きな感じも漂いながら現代のゲーム感を味わえるグラフィックが僕は大好きですね!
HD-2Dは7月に発売予定のライブアライブのリマスターやすでに発表されているドラクエ3のリメイクにも採用されています。スクエニでは上層部から直々に「HD-2Dをどんどんつかっていくように」との方針も出ているようなので、今後はよりスタンダードな技術になりそうですね(^^)/
(個人的にはスクエニ以外の往年のRPGも同じような手法で復刻してくれたら嬉しいですが…)
またグラフィック面とはまた別ですが、個人的に拠点となる詰所に仲間が増えていくのが視覚的に楽しかったですね(幻想水滸伝などが好きなのでw)
②normalでも骨太な戦闘
トライアングルストラテジーでは難易度選択があり、僕は「ノーマル」でプレイしましたが、ノーマルでもしっかりとキャラを育ててレベリングしていかないと厳しい場面が何度もあり中々骨太な戦闘を楽しむことができました。
ただ今作では昔ながらのSRPGなどで見られるキャラのロストなどはなく、詰所での模擬戦などでもレベリングできるので、時間をかけてレベルを上げれば「詰む」ということはないかと感じました。またレベルキャップも大きく、キャラよりレベルが高い敵がいる戦闘では経験値もかなり大きくもらえるため、普段使っていなかったキャラでも割とすぐ戦力になる程度まで育てることができるのは親切な点だと感じました。その反面キャラより低いレベルの敵を倒してもあまり経験値はもらえないため、レベルをゴリゴリ上げて無双するというようなプレイは中々難しいかなと思います。
次に特筆すべきなのが、ただ敵を殲滅するだけの戦闘だけでなく、戦闘ごとに勝利条件が決まっていて例えば特定のキャラを出口まで移動させるや、敵将の撃破さえすればよかったりもするので、条件ごとに出撃するキャラを考えたりプレイスタイルを変えたりと頭を使うことも多く面白かったです。
基本的には、高所を取ったり挟み撃ちをすることでかなり有利に戦闘が進むので、キャラの位置取りを意識するのが重要で、フィールドに梯子を置ける技はかなり重宝しました!!
③戦記物としての重厚なストーリー
今作は個人的には、想像以上に重厚なストーリーだと感じました。魔法などのファンタジー要素はありますが塩と鉄という資源を巡る三国間の戦争物として緊迫感のあるシナリオが描かれています。単純な主人公サイドが善。他国が悪。とも言い切れず主人公側も厳しい選択を迫られます。
またこのストーリーをより楽しめる一つのシステムとして、「信念の天秤」があります。「信念の天秤」は主人公以外のキャラ(NPC)の投票により、選択肢が変わるというシステムです。キャラの投票は、事前にRPGパートで情報を集めキャラを説得することである程度操作できはしますが、最終的には主人公のこれまでの行動によって蓄積されてきた「信念」によって決まります。
「信念」は「Benefit」「Moral」「Freedom」といった3つに分けられ些細な行動一つ一つにより蓄積されていきますが、どの行動がどの信念のポイントになるのか、現時点でどの信念が一番たまっているのかなどはわかりません(2周目以降は見れます)
この「信念の天秤」によってたまに自分の思うルートには進めないこともありますが、このシステムにより領主という立場をより現実的に味わうことができました。
選択肢の中では「どれも選びたくねぇ…」というくらい残酷なものがあったり、ストーリー分岐もかなり大幅にあるので骨太なストーリーを味わいたい方にはおすすめだと思います( `ー´)ノ
気になった点,注意する点
個人的には傑作だと感じている「トライアングルストラテジー」ですが、いくつか気になった点や人によっては注意した方がいいかもしれないという点もいくつかありますので、まとめてみました!
テンポが良いゲームではない
「トライアングルストラテジー」が作品概要の欄でも記述しましたが、全体の半分近くをアドベンチャーパートが占めており、また戦闘も1キャラずつ行動する「TRPG」という性質状テンポは悪めの作品です。また一回の戦闘がかなり時間かかるものなので、戦闘の終盤で負けるとまたやり直しになりますし、レベル上げのために同じバトルを何回かやるということも出できます。サクサクゲームをプレイしたい方には向かない作品かもしれません。
※個人的には気にならないくらいストーリーが気になって先に進めちゃいましたがw
1周ではすべてのシナリオは見ることができない
今作では様々な場面で分岐があり、エンディングも複数用意されています。周回要素前提のゲームというわけではないですが、全て知らないと気が済まないという方は気をつけてください。
2周目以降は、レベルや、味方キャラの引継ぎ、信念パラメータの可視化など様々な要素がありますが、チャプターごとのやり直しなどはできないのですべてのルートを見ようと思うと膨大な時間がかかるかと思います。
総評
個人的にはタイトルにもある通り、令和のタクティクスRPGブームの火付け役となれるポテンシャルを持った作品だと思います。2022年は「フロントミッション」やスクエニの新作RPG「The DioField Chronicle」(RTSよりのゲームかもしれません)が発売、また「タクティクスオウガリボーン」なるものが商標登録されたりと、SRPGやTRPGと呼ばれるゲームが話題になる年になる気がします(全部スクエニじゃねえか!)
今後出る作品を評価するためにも今のうちに「トライアングルストラテジー」を遊んでおいた方がいいかもしれませんね!
そんな考えは置いておいてもストーリー、戦闘ともにこれぞRPG!といった要素が詰め込まれている傑作だと思いますので、大作が出る前の今の時期に遊んでみてはいかがでしょうか??
以上が「トライアングルストラテジー」のレビュー・評価記事になります(^^)/
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ここまで読んでくださりありがとうございます!
また次の記事でお会いしましょう( `ー´)ノ
当ブログ管理人。大作ゲームを中心にインディーズゲームまで幅広くプレイすることを心がけている。
プロフィール画像はドラクエ8の主人公がモチーフです!
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