えー、みなさん大変お久しぶりでございます。 …見事に1年ぶりですね。
全メンバーそろってしっかりと更新休止状態になっておりました。
しかも休止理由、特にないんですよね。それが一番怖い。。
とはいえ、ブログ休止期間中もしっかりとゲームはしておりました!なんなら書きたいゲームがめっちゃ溜まってる状態なんですよ。
とはいえ、パンピー社会人な我々だといくら筆が早かろうと全部記事化するのはちょっとキツい…。
ということで、今回は僕が実際に遊んで十分に楽しめたNintendo Switchで遊べるノベルゲー3選をご紹介していきます!
イハナシの魔女
まずはFragariaの『イハナシの魔女』。沖縄の離島を舞台としたラブコメ×ファンタジー系ノベルゲームです。ざっくりとしたあらすじはこんな感じ。
幼い頃に両親を亡くした「西銘光」は、高校一年生の春、育ての親である叔母から祖父の家で暮らすよう言い渡される。1人フェリーに乗って向かったのは人口1000人にも満たない沖縄の離島「渡夜時島」。
不安を胸に祖父の家を訪ねるも、祖父は海外へ移住してしまっていた。 事情を尋ねるべく叔母に連絡を取るが音信不通。転校先の高校にも西銘光という生徒は在籍していないと告げられる。光は叔母一家に捨てられたのだ。
途方に暮れた彼は夜のサトウキビ畑をさまよう。
そこで不思議な衣装に身を包んだ少女「リルゥ」に出会った。
2人は協力し合って小さな島で暮らしていく。しかし、リルゥには渡夜時島へとやって来た目的があり…。
※公式サイトより引用
育ての親に捨てられた主人公・西銘光と謎の少女・リルゥの出会いからはじまるボーイ・ミーツ・ガールな王道ラブコメストーリー。
ただ、メインヒロイン・リルゥが恋心を認識するのが遅いので、Theラブコメは最終盤までのお楽しみって感じです。
計3人のヒロインが登場しますが、ゲームシステム的にも一本道。流れるままにストーリーを見守るだけ、なのでノベルゲー初心者でもプレイしやすいです。
個人的に『イハナシの魔女』で一番驚いたのは、「沖縄」という土地の描き方です。
よくあるアニメやゲームで沖縄が舞台になるときって、だいたい人も土地もあたたかくて人と人の繋がりが中心とした「綺麗な沖縄」がフォーカスされがちですよね。
一方、『イハナシの魔女』では真逆も真逆。あたたかい土地という描き方ではなく、離島という土地柄から「孤独な土地」としてのフックになっているんですよ。
そんな孤独な土地で次第に仲間ができ、受け入れられていく。シンプルに作品としての描き方がめちゃくちゃ上手なんですよね。
というか、タイトル『イハナシの魔女』ですけど、魔女っぽい話は物語の核心に迫るまでは基本的に冷たい沖縄の話がメイン。そのなかで、アイドル声優を目指す女の子・赤摘明や、やけに無理して働いている女性・比嘉紬と出会い、冷え切っていた沖縄が人と人との繋がりでだんだんあたたかくなっていくんです。
ちなみに、ラストはバカ泣き。個人的には地元のヤンキー・兼城のシーンが大好きです。
なお、『イハナシの魔女』には後日談『イハナシの魔女 Append』があり、Boothでも売っているのですが、とりあえずNintendo Switch版なら『イハナシの魔女 Append』もセットで、電子書籍版として読むことができますよ!
ATRI -My Dear Moments-
発売日: 2020年5月1日
開発: フロントウイング/枕
プラットフォーム:Nintendo Switch、PC、iPhone、Android
プレイ人数:1人
価格:2,200円
Reeのクリア時間:約13時間程度
さて、お次は『ATRI -My Dear Moments-』です。2024年夏にアニメ版が放送してましたよね。
なんなら僕はアニメ追いたいけど、はじめてストーリーに触るならゲームが良い!と思い、アニメ放送前に必死こいてプレイしました。やっぱゲーム版OP『光放て!』めちゃくちゃ良いんですよね〜〜〜。
ざっくりとしたあらすじはこんな感じ。
沈みゆく世界で、君をみつけた。
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。
幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩(いかるが)夏生(なつき)は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。
身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。
夏生は“失った未来”を取り戻すため、謎の借金取り・キャサリンと共に、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。
そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。
彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。
海底からサルベージされたアトリは言う。
「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。
それまで、わたしが夏生さんの足になります!」
海に沈みゆく穏やかな町で、少年とロボットの少女の、忘れられない夏が始まる――。
※公式サイトより引用
こちらもこちらで、借金に追われる夏生が海の底に沈む祖母の自宅からサルベージしたアトリと出会うことからはじまる王道ボーイミーツガール。
これまで僕が遊んできたノベルゲームのなかでもTheギャルゲー主人公って感じのキャラをしている夏生の過去のトラウマ、凍りついた心を天真爛漫なロボット・アトリが溶かしていく…というストーリー展開。
なんといってもこの作品の見どころは「アトリのかわいさ」。これに尽きる! 高性能ですから!
というのも、アトリってシンプルなロリ的なかわいさだけでなく、姉属性もあわせ持ってるんですよ。詳しく説明するとネタバレになりますが、様々な面のアトリを楽しめる良い作品です。
「沈みかける世界」というポストアポカリプスな世界観も唯一無二ですよね〜。ATRIじゃないと味わえない世界観を堪能できるのも魅力の1つと言えるでしょう。
そして物語後半はかなり濃いストーリーが展開されています。幸せな生活からのドンデン返し。キツすぎる過去から終幕へと、10時間ちょいの作品のなかに重たいストーリーが凝縮されています。
たぶんアトリのコメディ感がなければ乗り切れないぐらいクソ重ストーリーです。
そのクソ重ストーリーを解決するのは、人と関係を持つのを避けてきた夏生、心がないはずのロボットのアトリ、らが築いてきた絆だったり関係性なんですよ。
見事なストーリー回収。わかりやすいストーリー構成なので、シンプルに楽しむことができます。
ちなみにアニメ版は…
ちなみに2024年夏に放送していたアニメ版『ATRI -My Dear Moments-』の完成度は基本イマイチ…って感じ。
てか、1〜7話まではそれなりに原作通り。キャサリン仲間入りの経緯とかはちょっと省かれてるけど、まあまあ許せる。作画も最低限って感じですが、アトリのかわいさでなんとか繋いでいたんですよ。
でも、8〜12話で全てを吹き飛ばしました。ギリギリの状態で綱渡りしていたのが、完全に大爆発かまして吹き飛びました。
特に『ATRI -My Dear Moments-』のどんでん返しから終幕へと繋ぐ物語の核となる部分が吹き飛んじゃったんですよ。これじゃ意味ないじゃん!って感じ。
正直、僕は12話まで見てこれ最終話13話を見る意味あるのだろうか…と悩んでいたのですが、結論を言いましょう。
ゲーム勢はアニメ最終話だけで良いから見よう!
ゲーム版ATRIの結末って綺麗にまとまってるんだけど、ちょっと引っかかるところがある人も多いと思うんです。あ〜そうなるんだって感じに。
一方、アニメ版の結末はゲームとは違う締め方を迎えているんですよ。ゲーム版とは別のTrue End βって感じで、最終話だけ見れば傑作だったんですよ。
なので、ゲーム未プレイ勢はゲームをやったあとに最終話だけでもアニメ見てほしいな〜というのが個人的な感想ですね。
やっぱ『光放て!』がめちゃくちゃええぞ〜。
ゲームプレイ済みだけどアニメ未視聴だよって人の場合は、一度ノベルゲーム系YouTuber・まさんの動画をチェックしてみると、どう違うのかが体系的にまとめられていてわかりやすいと思います。
マルコと銀河竜 〜MARCO & GALAXY DRAGON〜
発売日: 2020年2月28日
開発: TOKYOTOON
プラットフォーム:Nintendo Switch、PC
プレイ人数:1人
価格:2,480円
Reeのクリア時間:約10時間程度
3作品目は『マルコと銀河竜 〜MARCO & GALAXY DRAGON〜』です!
ここまでラブコメ系のノベルゲームを紹介してきましたが、『マルコと銀河竜 〜MARCO & GALAXY DRAGON〜』はカートゥーンアドベンチャーという初見ジャンル。
というのも、この作品ってCGグラフィックの量が多すぎて実質アニメなんですよ。通常のノベルゲームって20〜30枚程度が普通っぽい(ATRIですら31枚)んですけど、マルコと銀河竜は1,000枚超えてるんですよ…。桁が2つも違うじゃん。
ということで、『マルコと銀河竜 〜MARCO & GALAXY DRAGON〜』のあらすじはコチラ。
遠い惑星で暮らすマルコは、
母親の顔を見たことがない。トレジャーハントに一区切りつけ、
仲間の竜であるアルコとともに、母親を探して旅に出る。
向かう先は、生まれ故郷の地球だった。
というわけで、同作はトレジャーハンターのマルコが生まれ故郷の地球に帰ってきたことで起こった問題を解決していくドタバタコメディー作品です。とはいえ、しっかりと泣きどころもあり、後半のストーリー展開が本当にすばらしいです。
まぁ、ネタバレなしでどんな話かザックリ説明すると、ストーリーの雰囲気としてはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーです。
家族の話しかり、トレジャーハントの雰囲気しかり、ギャグの挟み方しかり、だいたいガーギャラと思いながらプレイしてもらえれば間違いはなさそうかな。
個人的には家族関連のストーリーがかなり好き。家族って何?大切なものって何?って話を宇宙単位で展開していく、シンプルなストーリー展開ですが、シンプルだからこその良さが際立っているんです。
とはいえ、同作の一番の魅力は上でも紹介したCGグラフィックの量の多さです。正直、他作品と比べるとマジで圧倒的。
キャラの掛け合いひとつひとつにCGが用意されているため、作品全体のテンポ感の良さが桁違いなんですよ。本当にノベルゲーをやっているというより、アニメ1本見てるような感覚でした。
もちろん、アニメシーンも相当量あるんですけど、アニメシーンになるとカートゥーンアニメとして描かれます。
これも圧倒的なクオリティ!上で紹介している動画を見てもらえばわかるんですけど、ノベルゲーにあのクオリティーのアニメが挟まるってレベルがちがうんですよね。個人的には新感覚でした。
ただ、個人的にイマイチなところをあげると、CGの多さゆえめちゃくちゃテンポ良く会話が進んでいくんですけど、逆に言うと心情描写がめちゃくちゃ少ないんですよ。
個人的にノベルゲームの醍醐味って心情描写の細かさだと感じているので、会話メインで展開しちゃうのは残念でした。その分、キャラごとのイベントが発生していて面白かったんですけどね!
まとめ
以上、Nintendo Switchで遊べるノベルゲーム3選でした!
というか、今回は10時間前後で遊べるノベルゲームって感じですね。このブログ休止期間中に結構な本数のノベルゲームで遊んでいるのでまたどこかで記事化したいな〜。
買ってるけどまだ積みゲー化してるのも結構あるんですよ。それこそ、Fragariaが『イハナシの魔女』の前に発売していた『カガミハラ/ジャスティス』とかTOKYOTOONの『ノラと皇女と野良猫ハート』も買ってるんですよね〜。
ああ、時間がほしい!
とはいえ、時間がないときでもサクッと遊べるのがSwitch版の良いところなので、気になった作品があった人はぜひ手に取ってみては!
筆者がノベルゲームの沼にハマった1作はこちら!
会社員ライター。同ブログでは編集を担当。
インディーズゲームが好き。ゲーム歴はメンバー内で一番浅い。
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