『カニノケンカ -Fight Crab-』プレイレビュー
【わかりやすい攻略アリ】
みなさん、こんにちは!編集担当のReeです!
今回は、3D対戦型格闘ゲーム『カニノケンカ -Fight Crab-』のプレイレビューをしていきたいと思います!
作品名が某ブラッド・ピットが出演していた有名映画と2文字違いな辺りから「ヤバさ」をプンプンと醸し出していますね…。
何を隠そう、同作は武装化したカニが殴り合うガチガチな格ゲーなんです。
なんならゲームの舞台が「人間に取って代わり支配者となったカニたちの世界」という意味のわからなさ。
全力でプレイし、最終的にドハマりした僕から言えることはただひとつ。
「な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をやっていたのか わからなかった…」
作品概要
『カニノケンカ -Fight Crab-』
発売日:2020年8月20日
発売・開発元:Calappa Games
プラットフォーム:Nintendo Switch、PC(Steam)
プレイ人数:1〜4人
価格:2,400円
Reeのクリア時間:約6時間程度
『カニノケンカ -Fight Crab-』を開発したCalappa Gamesは、日本のインディーズゲームデベロッパーチームです。
過去には、同作の前身ともいえる作品で、最強の甲殻類を決めるアクアリウムバトル格ゲー『NEO AQUARIUM – The King of Crustaceans –』や、魚や蟹で最大6体のパーティを編成して戦うTPSアクションシューティングゲーム『ACE OF SEAFOOD』といった水中を舞台としたクセの強いゲームを発売しています。
ここまでの説明だと、『カニノケンカ -Fight Crab-』が相当「ヤバい」ゲームということしかわからないと思います。
ただ勘違いはしてほしくない! 僕も最初は「ただのバカゲーだろ」程度の感覚でゲームを始めたのですが、正直めちゃくちゃおもしろい。まさに“神ゲー”(正確にはカニゲー)と言っても過言ではないんです。
僕がここまで同作を推す理由の一つとして、
『カニノケンカ -Fight Crab-』は、世界観が「ヤバい」反面、「マジな」格ゲーなんです。
それでは、次の項目では『カニノケンカ -Fight Crab-』の魅力を紹介していきたいと思います!
『カニノケンカ -Fight Crab-』の魅力
慣れ親しんだゲームシステム
『カニノケンカ -Fight Crab-』の敗北条件は「ひっくり返される」か「地面に足がつく」の2つのみ。
体力ゲージが存在せず、敵から攻撃を食らうとパーセンテージが上がる仕組みとなっていて、パーセンテージが高ければ高いほど、ひっくり返り易くなっています。
これ、めちゃくちゃ『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズのゲームシステムと似てるんですよね。「ひっくり返される」がバーストで、「地面に足がつく」が落下的な感覚かも。
だいたい100%超えてくるとひっくり返り易くなるっていうのも、スマブラと感覚が近くてゲーム性をすぐに飲み込めました。
そのため、自分の被弾を抑えつつ相手をひっくり返すための強力な一撃をうかがうも良し、相手の懐に潜り込んで一瞬で試合を決めるも良し、相手を崖に誘い込んで相手を落とすも良しと、戦略性もあるゲームといえるでしょう。
めちゃくちゃ細かいゲーム性
『カニノケンカ -Fight Crab-』には、24種類のプレイアブルカニが存在しています。どれもモデリングがしっかりとしており、カニの種類ごとにステータスがしっかりと割り振られているんです。
そのステータスも「オモサ」「リーチ」「カソク」「スピード」「センカイ」「オオキサ」と6種類に分類。どのカニも、それぞれの特徴があり、それを活かした戦い方が求められます。
また、同作はカニが武器を持って戦うことがコンセプトとなっていますが、カニが使える武器の数はなんと49種類!
近・遠距離武器から、サポート用の武器、攻撃力は高いけど扱いが難しい両手武器など、様々な種類が揃っています。
また、カニのステータス同様に「オモサ」「リーチ」「スイング」「キレアジ」「オオキサ」「ダメージ」など、詳細な数値が決められています。カニの特徴と併せた武器を活用することで、より強力な一撃を繰り出すことができるんです!
例として序盤に手に入る「ガザミ」のステータスを見てみましょう。
「ガザミ」は、決して体の大きなカニではありません。そのため、オモサやリーチの数値が低く、敵の攻撃を食らうと大きくノックバックしてしまうという弱点があります。
一方で、スピードとカソクの数値は、全カニ中でも比較的上位のステータス。そのため、ガザミを使う際は素早い動きで敵を翻弄しつつ、ヒット&ウェイもしくは、敵の懐に潜り込んで一気に試合を決める戦法が強いんです。
また、武器自体の重さがある両手武器より、片手で扱えるキレアジが高い武器を2本持って、ガンガン敵を削っていくほうが「ガザミ」に適した戦い方といえるでしょう。
ここまでの説明を聞けば、『カニノケンカ -Fight Crab-』はプレイヤーのゲームスキルだけでなく、カニと武器の相性を考える知力も求められるガチガチな格闘ゲームだということがわかると思います。
特色豊かなステージ
格闘ゲームといえば、ステージにこだわりがあるゲームも多いですよね。『カニノケンカ -Fight Crab-』でも様々な「ヤバい」ステージが配置されています!
格ゲーあるあるな市街戦や
中世ヨーロッパの王宮を舞台にしたステージや
魚介類を取り扱っているマーケット
中華料理店の卓上
など、個性豊かなステージが盛り沢山! ステージによって緊急時に拾える武器も変わるぞ!
気になった点・悲しい箇所
「ヤバい」世界観に「マジな」格ゲー要素が組み込まれた『カニノケンカ -Fight Crab-』にドハマりした僕ですが、これからプレイをする人向けに、ゲームをする上で気になった点をいくつか紹介したいと思います。
操作性の難しさ
『カニノケンカ -Fight Crab-』をSwitch版でプレイする場合、Joy-Conを使ってプレイすることができ、Joy-Conを上げると操作カニも腕を上げ、下げるとカニも腕を下げるという、圧倒的なカニとの一体感を楽しめることがウリのゲームとなっています。
正直、自分がカニになった気分で攻撃を繰り出すのはめちゃくちゃ楽しいんです。もし、来世カニになったら他のカニに武力で圧勝できるなと感じるレベルでカニとシンクロできる最高のシステム。
でも、マジで操作がムズい! カッコいい両手武器を使いたくても、操作がおぼつかず敵に一方的に攻撃されて気がつけばひっくり返っている…なんてことも。
またゲームシステム的に、武器を上手くスイングすることで、威力が増すのですが、扱いが難しく、ヌンチャクや三節棍のようなスイング前提で作られている武器も僕のプレイングスキルでは、本領発揮させることができませんでした。
僕もエンディング視聴後も、個人的に練習して、ようやく両手武器が扱えるようになったほど。
感覚的にできるゲームではあるのですが、カニの感覚で作られたゲーム?なため、人がカニの感覚に慣れるまでに時間がかかるのかなと思います。(自分でも何言ってるのかわからねぇ)
プレイ人口の圧倒的少なさ
『カニノケンカ -Fight Crab-』は、オンライン対戦が可能で、ガチなカニファイターが集う「ランクマッチ」とカジュアルマッチ用の「フリーマッチ」の2種類が存在します。
僕も、カニを極めし者たちが集う「ランクマッチ」に足を踏み入れるべく、オンラインマッチに接続。
すると、対戦相手がすぐには見つからなかったようで、待機することに…。
……あれ、1時間待ってもマッチングしないよ…?
たまたまランクマッチやってる人がいなかっただけだよね…と思い、次はカジュアルマッチに接続。
カジュアルマッチは部屋を作って、そこにカニファイターが入ってくるのを待つ仕組みなため、部屋を探してみると…
「みつかりませんでした」
さて、ここまで読めばわかるでしょう。『カニノケンカ -Fight Crab-』のプレイ人口の圧倒的少なさが。
一時期、『ポケモン剣盾』のプレイ人口が激減したと話題になっていましたが、それでも20万人近くがランクマッチで凌ぎを削っています。
『カニノケンカ -Fight Crab-』のランクマッチは、プレイ人口が少ないどころか、できないんです。
悲しい…悲しすぎる…!
ちなみに、ストリーマーが配信しているタイミングなどを狙うと、比較的マッチングしやすいみたいです!
ガッツリ対戦したい場合は、配信を覗いてみるといいかも!!
総括:みんなカニファイターになろうぜ
以上が、『カニノケンカ -Fight Crab-』のプレイレビューになります。
同ゲームは、圧倒的プレイ人口が少ないあまり、満足にガチマッチができないという悲しい現状を抱えています。
しかし、この記事を読んだ人たちの中には、「最強のカニになりたい」「カニの王座に君臨したい」というカニファイターとしての血が騒ぎ出している人もいることでしょう。
そのアツい闘士を燃やすなら今! みんなカニファイターになろうぜ!!
おまけ
『カニノケンカ -Fight Crab-』には、フォトモードが搭載されており、自由にカニの撮影をすることができます。
ランクマッチをするほどの熱意はないな…って人でも、フォトモードは無限に楽しめるので、これだけでも買う価値アリです!
①ビームセイバーは、マグロじゃ止まらない
マーケットで拾えるマグロで、敵のビームセイバーをガードするも、見事に一刀両断された図。マジで何言ってるかわからないけど、そこが面白い。
②その構え…もしやオビ=ワン・ケノービ!?
ビームセイバーを片手で後ろに振りかぶり、もう片手は前方へピースサインを突き出す構え…。まさか「マイノックの戦法」では? ということは、このカニ…もしやオビ=ワン・ケノービ!?
「地の利を得たぞ!」
って聞こえてきそう笑
自由に撮影できるフォトモードは、マジで無限に遊べます。もし買ったら試してみてね!
会社員ライター。同ブログでは編集を担当。
インディーズゲームが好き。ゲーム歴はメンバー内で一番浅い。
コメント
コメントありがとうございます!こちらの記事を執筆したReeです。
マッチング募集のスクショの指摘ありがとうございます!
今後、『カニノケンカ』を始める人が誤解する可能性があるため、写真を差し替えさせて頂きました。
また、マッチングしやすい時間帯の情報もありがとうございます。「配信等で盛り上がっているタイミングがある」といった旨の追記をさせて頂いてます!