新生テイルズここにあり!テイルズオブアライズ【レビュー・評価】
終盤:クリアしたくない…もっと楽しみたい…
エンディング後:ついにクリアしてしまった、もっとみんなの物語を見たい、正直寂しい…
このゲームをクリアしてまず感じたのは、達成感ではなく喪失感だった。
みなさんこんにちは!当ブログ管理人のテラです(^^)/
冒頭からしんみりと書いてしまいましたが、これが本作をクリアしてすぐの私の気持ちでした。
ここまで思わせてくれるゲームは、年に1本あるかないかな気がしています。クリアした達成感、喜び、爽快感などを味わえるゲームはたくさんありますが、これほどの喪失感をというのはストーリーへの感情移入やキャラへの愛着、プレイの楽しさなど様々な要素が組み合わさって生み出される感情だと思います。そしてこんな感情を感じさせてくれたのが「テイルズオブアライズ」でした。
長々とここまで書いてしまいましたが、このゲームへの思い入れがありずぎて多分難産な記事になっているかと思いますが、1つ1つ整理しながら書いていきますのでぜひ読んで頂ければと思います。
※この記事ではネタバレ無で書いておりますが、少しでも気になる方はお気をつけください
作品概要
ただ今作は、過去作品などとは全く別の世界観となっておりますので過去作を遊んでいない方でも問題なく楽しむことができます。
あらすじ
自然あふれる豊かな大地に覆われた星・ダナは隣り合うもうひとつの星・レナのことを「死者が住まう地」として崇めていた。
300年前、ダナはレナから突然の侵攻を受ける。科学や魔法が発達したレナに対し、科学力はほとんどなく魔法も使えないダナは圧倒的な力の差で敗北し、ダナの人々はレナによる終わりなき隷属を強いられることになる。
ある日、ダナの青年・アルフェンは同族から追われるレナの少女・シオンと出会う。痛みを失ったダナの青年と他者に痛みをもたらすレナの少女の思いがけない邂逅は、ふたつの星の運命を揺るがす物語の始まりに過ぎなかった。
テイルズオブアライズ公式ホームページより
正直、何歳になっても私はこういう物語に目がありません(笑)
今作のキーワードは「奴隷」と「自由」だと思います。本当の自由とはなにかというのを登場キャラそれぞれの過去などと向き合いながら求めていく物語になります。さらにはキャラ同士の友情そして恋愛という点にも少し触れているので私には大好物な物語でした(^^)/
ネタバレはしたくないのでこれしか書けないのがもどかしいです(笑)
評価点,面白かった点
続きましては今作の良かった点になります!
挙げはじめるとキリがないのでいくつかに絞らせて頂きます。
●過去作とは比べ物にならないグラフィック
●熱いストーリーと愛着が湧きすぎるキャラ
●ド派手な演出が爽快なバトル
何回も見てしまうオープニングムービー
いきなりゲーム本編じゃなくてすみません。
ただ今作のオープニングが本当に大好きなんです。
テイルズオブシリーズといえばオープニングと言っても過言ではなく過去には
・day after tomorrow「Starry Heavens」「そして僕にできるコト」
・BUMP OF CHICKEN「カルマ」
・BONNIE PINK「鐘を鳴らして」
などなど(他にも浜崎あゆみやらDEENやらBoAやらetc…)とにかく名曲揃いとなっています。
今作のオープニングは
・感覚ピエロ「HIBANA」
・絢香「Hello, Again ~昔からある場所~」(劇中歌扱いですが)
となっています。
感覚ピエロさんは私はアニメ「ブラッククローバー」の曲くらいしか知らなかったのですが、アップテンポで疾走感のあるサウンドで主人公アルフェンとよくマッチしています。
そして第2部オープニングに当たるのはMY LITTLE LOVER の往年の名曲「Hello, Again ~昔からある場所~」であり、その曲を絢香さんが歌い上げるというなんとも豪華な曲となっています。
しっとりとしたAメロそして力強いサビ、映像と相まって初見の際は泣いてしまいました(みんなの笑顔がたまらないんだ…)
両オープニングともに劇中に挿入されることがあるのですが、そのタイミングが抜群でその場面を見れば好きになること間違いありません。
私は今作をプレイする合間にApexをよく起動していたので、今作を起動し直すことも多かったのですが、起動するたびにオープニングを毎回のように見てしまいました。さらには通勤中などもずーっと聴いている時期もありましたね(笑)
他にもグランドテーマとして絢香「Blue Moon」もありこちらも素晴らしい楽曲になっています。
過去作とは比べ物にならないグラフィック
前作テイルズオブベルセリアはゲームとしては素晴らしいですし、私も大好きな作品なのですが、当時のPS4のゲームなどと比べても見劣りするようなグラフィックでした。
しかし今作テイルズオブアライズのグラフィックは、アニメ調ゲームの到達点と言ってもいいのではないかというくらいきれいなものになっています。
きれいなグラフィックを作り上げているのが「アトモスシェーダー」という技術です。このアトモスシェーダーを取り入れることで従来のアニメ調のグラフィックに絵画のようなタッチを加え違和感なく綺麗に描いているようです。
私が実際にきれいに感じたものはまず、フィールドの背景になります。遠くの空や木、岩肌などが綺麗に表現されています。
さらにキャラクターの髪は従来の作品ではジャギジャギして見えたものもきれいに纏まっていますし、瞳の描写もとても魅力的です。(テュオハリムの瞳いいよね…)
さらにもう1つ「フェイシャルCG」という技術を用いることにより、イベントシーンでのキャラの表情などが繊細に描かれておりより没入感を高めてくれます。
イベントシーンといえば、CGによるキャラの動きがぬるぬるで、正直オープニング以外アニメシーンいらないんじゃないかと感じてしまいました(特にシオンの顔はCGの方がいい気が…)
熱いストーリーと愛着が湧きすぎるキャラクター
正直ここは、好みが分かれるかもしれません。私はド直球な王道物語やキャラが好きですしテイルズはそれでいいと思っているので大満足です。
キャラクターもそれぞれ
●ツンデレといっていいのだろうか?ヒロインのシオン
●ロウにちょっかい出しすぎ?魔法少女リンウェル(+フルル)
●ムードメーカーでいじられ役、序盤はロウが加入してからパーティが明るくなってよかったロウ
●みんなのお母さん、背中出しすぎキサラ
●終盤のテュオ様最高!テュオハリム
こんな感じ(笑)未プレイの方にはどんなキャラなのか全く伝わらないかと思いますが、設定などは公式を見て頂ければと…
この6人パーティのいいところはとにかくみんな正義感が強く基本的にはギスギスする場面などはありません。(序盤はジルファがまとめてくれたしね)
もちろん「ブリッジに戻ります。ここにいると馬鹿な発言に苛々させられる(テイルズオブジアビス ジェイド)」主人公に対してこんなこという仲間もいませんw※アビスは大好きです。
メンバー全員辛い過去やトラウマを抱えていますが、それを乗り越え仲間としての絆を深めていきます。
私はこのパーティに感情移入をしすぎて、ラスボス直前で物語が終わってしまうのが嫌でクリアしたくなくなってしまいました。ストーリー展開やキャラ全てがこれぞJRPGといった要素がふんだんにつまっておりますのでJRPG好きは必見です!
ド派手な演出が爽快なバトル
今作の戦闘は、操作は単純でそれでいて派手で爽快感のあるバトルを楽しむことができます!(^^)/
今作では単純な技や魔法だけでなくキャラごとにゲージがたまると使えるブーストアタック(BA)や敵を弱らせたりコンボを繋げると発動できるブーストストライク(BS)などがあります。
BAはキャラごとに特性があり例えば、相手をダウンさせたり飛んでいる敵を撃ち落としたり、相手の術の詠唱を妨害し奪うなど様々で相手の行動に合わせたBAを使用できると爽快です。
さらに詳しい説明は省きますがBAを使うことでコンボをたくさん繋ぐことができるのでコンボを繋いでいく楽しさは抜群です。※限界まで通常攻撃や技でコンボ⇒アルフェンのBAで相手をダウン⇒さらにコンボ!これが私の王道パターンでしたね!
次にBSですが、こちらはとどめを刺すようなものになっていてキャラ2人による合体技になります。カットインが入りド派手な技が炸裂するので私は、何回BSを撃っても気持ちよくBSを見るのが毎度楽しみでした。※私は特にロウが絡むBSが好きです。
さらに今作では秘奥義も出しやすく感じますし、味方キャラもそれなりに頻繁に放ってくれますのでよりド派手な戦闘を際立たせてくれます。(でも正直あんまり強くないよね?笑)
操作キャラに関しても簡単に切り替えることができるので様々なキャラごとのバトルを楽しむことができ私は本編1周を通してバトルに飽きることはありませんでした。
気になった点
今作のレビューなどを見ているとマイナスな点を挙げている方も多く見かけられますが、私もその点に関しては同意できるものもありますのでいくつか挙げさせて頂きます。
●DLC催促しすぎ?
難易度調整に問題あり?
大きく括ると難易度調整に問題があるかなと感じました。
具体的に上げれば、回復アイテム高すぎるし、敵は硬すぎる、レベル上がりづらくない?などです。
回復アイテムが高すぎてお金はほとんど回復アイテムに費やしましたし、敵の攻撃力もかなり高いので基本的には回復技があるシオンとテュオハリムは固定で使っていました。
敵の耐久力もかなり高く、たくさんコンボ繋げたぞ!と思っても中々体力減っていなかったりすることもありました(リンウェルの一部の技が強すぎてそれを連打するだけのときもありましたし)
さらには後述するDLCについてに繋がるのですが、なかなかキャラのレベルが上がりづらく感じました。
このあたりの問題は難易度変更などで調整できますが、もう少しバランスをとってほしかったですね。
DLC催促しすぎ?
今作のDLCはキャラの見た目を変えるものからお金、経験値、さらには専用の技まであります。さらには休憩する際、キャンプでの選択肢にまでDLC購入というボタンがあるのは頂けないと思います。
できれば、DLCはキャラの見た目変更程度に留めてほしいと思いますね( 一一)
ただこの件に関してはかなり強く批判している方も多く見受けられますが、私個人は楽観的な性格もありそこまで没入感が損なわれる!とか怒りを感じるほどではなかったです(笑)
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総評
少し気になる点も上げましたが個人的には気になった点を差し引いても99点は付けられる作品だと自信を持っておすすめできます!
今後のテイルズオブシリーズにもかなり期待させてくれる作品になりましたし、私個人の思い出に残る一作となりました。
既にプレイ済みの方で少しでも共感してくれる方がいらっしゃれば嬉しいですし、評判を見てから購入を考えている方にはまず買って損はしないと思います。少しでも多くの方がこの作品を遊んでくれるといいなぁなんて考えながら記事を書かせて頂きました。
本当はもっとストーリーについて触れたい、語り合いたいなどと思いながら書きましたので、機会があればストーリーについての記事も書ければいいなと思っています!
個人的な想いを詰め込みまくっているので読みづらいところなどあるかと思いますが、ここまで読んでくださった方々、大変ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう( `ー´)ノ
当ブログ管理人。大作ゲームを中心にインディーズゲームまで幅広くプレイすることを心がけている。
プロフィール画像はドラクエ8の主人公がモチーフです!
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