『There Is No Game』レビュー・評価、“ゲーム”と世界を救え 相棒との友情劇は涙なしには見られない!
みなさんこんにちは、Reeです!
今回は、2021年12月16日に放送された『Indie World』にて紹介された作品『There Is No Game: Wrong Dimension』のクリアレビュー・評価をしていきたいと思います!
『There Is No Game』は、ゲームの中のゲーム。…あ、漢の中の漢出てこいや!ってやつじゃないよ。
同作は、ゲームをモチーフとしたゲームとなっており、メタメタなストーリー展開から繰り広げられる“友情劇”は、正直感動しました。
そんな『There Is No Game』の評価としては、「無限の可能性を秘めたゲームって本当にあるんだ…」
作品概要
『There Is No Game』
発売日:2020年8月6日
発売・開発元:Draw Me A Pixel
プラットフォーム:Nintendo Switch、Steam、Android、iOS
プレイ人数:1人
価格:1,670円
Reeのクリア時間:約5時間程度
『There Is No Game』を制作したDraw Me A Pixelは、フランスのゲーム開発者が開発したパズルアドベンチャーゲーム。
『There Is No Game』はゲームがモチーフの作品となっていることもあり、『パックマン』『ゼルダの伝説』『デイ・オブ・ザ・テンタクル』といった少し懐かしいパズル要素を存分にオマージュした作品です。
パズル要素自体は、頭をひねる難問というよりはひらめき力が必要なものとなっており、解ければスッキリ! もし厳しくてもヒントが用意されているため、アハ体験ができるという嬉しい仕様になっています!
あらすじ
どうやら“ゲーム”は“プレイヤー”にゲームをさせたくないらしい…。そんな“ゲーム”を横目に“プレイヤー”は、裏ワザを多用し、なんでもアリな操作で強行的にゲームを開始。
すると、このゲーム内に発生した“グリッジ”が暴走しだし、次元の壁を超えた大きな事件に発展することに…
…あらすじが「“”(ダブルクオーテーションマーク)」だらけになってしまった。。
まぁ総合的に『There Is No Game』のあらすじを言うと、主人公・プレイヤーとその相棒・“ゲーム”が、様々なゲームの世界を巡りつつ、ゲーム内で発生した“グリッジ”を倒すために奔走する…といったストーリーになっています。
基本的に“ゲーム”のナレーションによってストーリーが展開していきます。
そして、逃走した“グリッジ”の行方を追う中で、“ゲーム”の過去やゲームが誕生した歴史等に触れることに。僕は、これらのストーリーを受け、次第に“ゲーム”を相棒として友達として見てしまうほど。
短時間でクリアできる作品ながら、とても作り込まれており評価できるストーリーになっていました。
評価点・良かったところ
ここからは、『There Is No Game』の作品全体を通した評価点や良かったところについてレビューしていこうと思います!
メタメタなギャグ要素
まず最初に、、
みなさん、「メタ発言」って好きですか?
地味に意見が分かれがちな作中での「メタ発言」の評価ですが、『There Is No Game』は「メタ発言」の嵐。
なんなら、「メタ発言」によってストーリーが展開し、「メタ行動」によってストーリーが終結すると言っても過言ではないほどです。
ちなみに、僕はめちゃくちゃ「メタ発言」がある作品が大好きなので、ウッキウキでプレイしてました。
こんな感じで、終始「メタ発言」をする相棒・“ゲーム”と行動を共にしていきます。時には、ゲームの裏側に行くという「メタ行動」も…。ゲームがモチーフの作品ならではの演出ですよね!
“プレイヤー”の「メタ行動」と“ゲーム”の「メタ発言」というなんでもアリの世界観でぶっ飛んだゲームを楽しめるのも魅力のひとつです!
超独特なゲーム性
僕はこれまで様々なインディーズゲームをプレイし、レビューしてきたのですが、中でも注目しているのが「ゲーム性の広さ」です。
↓中でもゲーム性が広かった傑作はこちら↓
ビックタイトルのゲームだと、ひとつのゲームシステムを存分に楽しめる仕組みがゲーム内に作られているのですが、基本的にインディーゲーでは、アイデア先行のものが多いため、複数の「ゲーム性」が重なり合ってひとつのゲームになっているケースが多いんです。
そういった視点で見ると、『There Is No Game』はインディーゲーの中のインディーゲー。
複数の「ゲーム性」が重なり合って、ゲームが進行し、面白さを深めている完璧な作品と言えるでしょう!
例えば、探偵のシャーロック・ホームズと助手のジョン・H・ワトソンが登場する推理ゲーの世界から、
王道的なRPGの世界に
ちょっとムカつくF2Pの世界観など、
細かく再現されており、そのステージごとにゲーム性が大きく異なっています。
そのため『There Is No Game』は、「ひとつのゲームで複数のゲームを満喫した」くらいに満足できる素晴らしいゲームとなっているんです!
気をつけるべきこと
個人的にめちゃくちゃ楽しんで遊べたゲーム『There Is No Game』。しかし、これからプレイする場合、ここは気をつけておいたほうがいいかも…と感じた点をいくつかご紹介します!
多少機械に詳しくないと…
さてさて、段落も移ったところで読者の方々に問題です!
上で紹介した「F2Pゲーム」とはなんでしょうか?
これ1発で答えられる人あまりいないんじゃないかな…。
「F2Pゲーム」とは、「Free-to-playゲーム」のことを指します。これらはコンテンツの重要な部分へのアクセスを無料でプレイヤーに提供するシステムのゲームとなっており、英語圏で課金サービスを導入した基本無料形式のオンラインゲームのことなんですね。
国産タイトルでは「基本無料」と書かれたタイプのゲームのことで、『LoL』や『VALORANT』といった人気作品もそのひとつです。
ここで言いたいのは、『There Is No Game』ではゲームをテーマにしているが故に、ゲームに関する「メタ発言」が多いのですが、その「メタ発言」がかなりディープなものだったりします。
ただ「メタ発言」って元ネタを知っているからこそ面白いものであり、たまーに「これなんの話してんだ…?」と置いてけぼりになってしまうケースも。。
・最低限のゲームに関する知識
もしくは
・疑問に思ったことをすぐに調べるクセ
が必要かもしれません。
逆に言うと、僕わたしはゲーム開発してるぜ!って人は抱腹絶倒、笑いすぎて過呼吸になることは覚悟しておくといいかもしれません笑
綺麗にまとまってるけど、ボリューム不足
『There Is No Game』が後半になり、物語が進んでいくと良く練られたストーリーにゲーム性の広さゆえ、
「もっとこのゲームで遊んでたい…」
という気持ちになるでしょう。
しかし、このゲームは5時間でクリアできてしまうのである!
なんなら僕は、年末暇すぎて1夜でクリアしてしまったのである!!
ボリュームが足りねーよ〜もっと遊ばせてくれよ〜〜
これに関しては、インディーゲーなのでいた仕方ないですが、DLCなり続編なりを待つしかないのが辛いところです。
ちなみに、『There Is No Game』はメタメタな作品のため、基本的に2周目のプレイは面白さが半減してしまうためあまりオススメできません。
もしやるとしたら、ある程度ストーリー内容を忘れたころにもう一度…といった遊び方がいいかもしれませんね…!
総括:とりあえずやってもらいたい作品
僕、普段は記事を書き終えたときに「十分に魅力を伝えられたな!」って満足してるんですけど、今回はそうじゃないんですよ。。
というのも、『There Is No Game』の一番の魅力は、その深いストーリーにあるんです!
後半のストーリーがめちゃくちゃ良いんです!マジで!!
涙ちょちょ切れるレベルで本当に良いんです!
でも、それを紹介したら全部ネタバレになっちゃうんだよ〜泣
ということで、今回は『There Is No Game』のゲーム性や「メタ性」等、プレイ前に知っておくべき情報を紹介しました。ぜひ、実際にプレイしてその本当の魅力を堪能してください!
以上で、『There Is No Game』の評価・レビューを終わりにします!
ここまでご覧にいただきありがとうございました!!
Nintendo Switchでできるオススメ作品↓
会社員ライター。同ブログでは編集を担当。
インディーズゲームが好き。ゲーム歴はメンバー内で一番浅い。
コメント