超鬼畜“死にゲー”2DアクションADV『バトルプリンセスマデリーン』プレイレビュー!
みなさんこんにちは、Reeです。
今回は、2DアクションADV『バトルプリンセスマデリーン』のクリアレビューをしていきたいと思います!
同作は、開発者の娘・マデリーンちゃんの「自分もゲームに出たい!」という夢を叶えるため、クラウドファンディングで資金を募集して作られたんです。なんとも、家族愛を感じるほっこり話ですよね。
……ただ、『バトルプリンセスマデリーン』をエンディングまでプレイした僕がいえることはただひとつ。
「このゲームを娘にやらせる予定で作ったとしたら、お父さんドSすぎないか?」
作品概要
『バトルプリンセスマデリーン』
発売日:2018年12月20日
開発元:Causal Bit Games Inc.,
プラットフォーム:Nintendo Switch、PS4
プレイ人数:1人
価格:3,200円
Reeのクリア時間:約10時間程度
『バトルプリンセスマデリーン』を開発したCausal Bit Gamesは、カナダのインディーズゲームデベロッパーチームです。
過去には『Insanity’s Blade』という2Dアクションゲームを発売していて、今作が2本目の作品となります!
同作は、上で説明した通り、当時5歳のマデリーンちゃんの夢を叶えるべく立ち上げられたプロジェクトで、クラウドファンディング開始から約3日間で目標金額を達成。最終的には2,000万円近くのサポートを得て、制作が開始されました。
作品内の至る所に、マデリーンちゃんらしき人物の銅像や、マデリーンちゃんの親族らしき人物が登場します。
なので、プレイする中で「あ! マデリーンちゃんのおじいちゃん出てきた!」となるたびに家族愛を感じ、ほっこりすることができます笑
また、『バトルプリンセスマデリーン』は『魔界村』を大リスペクトした作品です。そのため、ゲームシステムもかなり似ているため、レトロゲーム好きな人からしたら、嬉しい作品かもしれません!
ちなみに、僕のクリア時間が10時間と書いていますが、僕はこの10時間の中で3回心が折れています。(僕が2Dゲーが苦手ということもありますが…)
そう、『バトルプリンセスマデリーン』は『魔界村』のシステムをリスペクトしただけじゃない…
ほっこりなんか束の間。あの“鬼畜さ”もそのまま受け継いだ驚異の「死にゲー」なんです!
以下で、あらすじを含めた同作の魅力を紹介していきましょう。
あらすじ
彼女の王国と家族、そして人びとの平和な日常を取り戻すために、幽霊になったフリッツィーとともに戦いの旅に出かけるのだった。
『バトルプリンセスマデリーン』の主人公は言わずもがなプリンセス・マデリーン。
5歳の少女の夢が詰まった設定ですね!
また同作のストーリーでは、生意気な子供や頼み事をしてくる老婆が登場し、それらへのマデリーンの対応が「教育的」になっています。
これぞまさに、「娘に宛てた作品」というにふさわしいゲームなのかもしれませんね!
評価点
さて、これから『バトルプリンセスマデリーン』の感想を紹介していこうと思います。
ただ、僕自身これまであまり2Dアクションゲームをプレイしてきておらず、、専門的なことは語れません…。その代わりと言ってはなんですが、僕の持ちうる限りの情報と経験をフル動員させて、全力で解説していこうと思います!
一瞬でも気が抜けない難易度の高さ
『バトルプリンセスマデリーン』は、いわゆるメトロイドヴァニア系のゲームです。同作のモチーフとなっている『魔界村』シリーズ同様に、出現する敵に対して基本的に武器を投げつける形で戦闘を行ないます。
基本的に、ストーリー中盤に差し掛かるまでは、2回敵からの攻撃を受けると死んでしまいます。また最序盤は、2段ジャンプもできないため、かなり戦闘や移動が難しく、慣れていないと上手く進めることができません。
そのくせ、敵は無限に沸くし、敵がかなり堅いので平均5発程度当てないと倒せないという鬼畜仕様。
まさにドS。
お父さん…娘にやらせるには難しくしすぎなんじゃないか?
カメラの移動もできないため、先の道の確認ができず、段差を降りたら不意打ちを受けてやられてしまう…なんてことも。
まさに一瞬でも気を抜くと死んでしまうゲームなんです。
ボス戦もかなり難易度が高め。各ボスごとに攻撃の有効範囲が異なっていて、まずは死にながらどこをどう攻撃すればいいのか?を考えることになります。
ボスによっては、ほんの一部分しか攻撃が通らなかったり、ギミックを活用しないといけなかったりと、個性が様々でとても楽しい戦闘でした。後半になるにつれて、範囲攻撃や、移動範囲を狭める攻撃など、バリエーションも豊かで、その度に解決策を探すというのも、楽しみの一つと言えますね!
まさかのタップストレイフが必要技術
上で探索中の不意打ちについて書きましたが…個人的にオススメな立ち回りは、前方にジャンプをした後、2段目のジャンプのタイミングで元の位置に戻るという動きです。(メトロイドヴァニア系経験者だと当たり前なのかもしれませんが…)
『Apex Legends』でいうところの「タップストレイフ」のような動きですね。僕は『Apex』PS勢なので、タップストレイフとは無縁の生活をしていたのですが、まさかここにきて使えるとは…笑
『バトルプリンセスマデリーン』では、ボスと戦闘するために、「ボスの鍵」が必要になります。この鍵を手に入れるには、マップの細部まで探索する必要があったり、村人からの依頼をこなすことで貰えたりと、しっかりRPG感も。
後半になるにつれて、ステージの構造が難しくなっていくため、マップを確認しつつ探索すると比較的楽に進めることができました。
テンションの上がるBGM
『バトルプリンセスマデリーン』では、BGMも非常によくゲームを進める上で気分を上げてくれます。ステージごとにかなり色がでており、ボス戦になると荘厳な音楽も。敵との戦闘も、BGMがいいとテンションが上がり、雑魚戦ですらしっかりと楽しめました。
また、同作ではBGMが生演奏で収録されている「オーケストラ版」とレトロゲー感漂うbitサウンドの「アーケード版」の2種類から選択することができます。僕は生演奏のほうが好みなので基本的に「オーケストラ版」でプレイしていましたが、「アーケード版」ならではの良さもあるため、購入した人は試してみるといいでしょう。
不満点・気になった箇所
ゲームバランスが鬼畜すぎる
評価点のほうで『バトルプリンセスマデリーン』は「一瞬でも気が抜けない難易度の高さ」と紹介しましたが、一方で「これはキツすぎるんじゃ…」と感じる点もしばしば。
特に序盤・中盤にかけては、一切の武器・防具の強化ができず、ひたすら同じ武器と防具で戦わなければいけません。相棒のフリッツィーによる援護魔法も、中盤以降のボスを倒さなくては手に入らず、キツいを超えて「鬼畜すぎる…」というのが、率直な感想でした。
鬼畜さが良さではあるのですが、もう少し早くゲームシステム的にできることが増えたほうが、戦闘や移動面でも幅が広がったのかなと。なので、序盤・中盤は基本的に耐え続けるゲームとも言えますね。
マジで意味がない収集要素
『バトルプリンセスマデリーン』には、収集要素として「人形」を集めることができます。これは、村人からの依頼をこなしたり、ステージ内で精霊と出会うことで貰えたりします。
ただ、序盤の苦しい時期に、精霊や村人からの依頼をこなした際、「お? これは新しい武器もらえるんじゃね?」という期待を毎回抱くのですが、結果もらえるのは人形だけ。その度に落胆し、不貞腐れながらレベル1の武器と防具を携えて戦闘する…ということに。
中盤以降は依頼をこなしても「あー、はいはい。どうせ人形でしょ」と諦めモードになりましたね…。
この「人形」は、全部で50個あるのですが、全て集めてもたいして意味がありません。裏ボスとの戦闘とかだったら燃えるのですが、全くそんなこともなく、「人形」が飾られている保管庫の奥の扉が開くというもの。
また保管庫では、マデリーンちゃんによる「人形」への感想が語られるのですが…
この言われよう。。これぞ外道
いや、マデリーンちゃん!言い過ぎでしょ!!頑張って集めたんだよ!!
総括:鬼畜すぎる「死にゲー」だけど、達成感がすごい
2Dアクションゲーが久しぶりのプレイながら、まさかの鬼畜ゲーを引いてしまった僕ですが、『バトルプリンセスマデリーン』は作品通してめちゃくちゃ楽しめました。
というのも、何度も何度も死に戻りを繰り返す中で、敵の攻略法を見い出し、倒せたときの達成感は最高でした!
これぞ、メトロイドヴァニア系ゲームの真髄って感じなのかもしれませんね!
『バトルプリンセスマデリーン』のプレイレビューは以上となります。
『バトルプリンセスマデリーン』には、僕がプレイした「ストーリーモード」のほかにも、スコアを競う「アーケードモード」もあります。
その中には、ストーリーモードで登場したマデリーンのお父さんに当たる国王を操作して戦闘する「国王の冒険」というモードもあるので、一通り『バトルプリンセスマデリーン』を遊び尽くした人は遊んでみるといいかもしれませんね!
会社員ライター。同ブログでは編集を担当。
インディーズゲームが好き。ゲーム歴はメンバー内で一番浅い。
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