『Voice of Card ドラゴンの島』【レビュー・評価】人は選ぶが、ヨコオ節を楽しめる意欲作!

タイトル PS4/5おすすめ!
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クセが強い人を選ぶ良作?Voice of Card ドラゴンの島 クリアレビュー!

皆さんこんにちは( `ー´)ノ
当ブログ管理人の”テラ”です!タイトル

今回は、10月28日に発売された、ニーアシリーズなどを手掛けたヨコオタロウ氏、斎藤陽介氏などの最新作Voice of Card ドラゴンの島を丸1日でクリアまで駆け抜けましたので、クリアレビューをしていきたいと思います(^^)/

正直にいうと個人的には楽しめた作品ではあるのですが、好みがかなり別れそうな作品に感じましたので、購入を検討している方は、参考にしてもらえればと思います!

↓↓次回作「できそこないの巫女」のレビューはこちら↓↓

またこの記事は、下記の体験版レビューと一部内容が一致しているところがありますが、ご了承ください。
※ネタバレ無しのレビューとなっておりますが、少しでもストーリーに関する情報を入れたくない方はお気をつけください。

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作品概要

作品名:Voice of Card ドラゴンの島
発売日:2021.10.28
機種:Nintendo Switch,PS4,PC
ジャンル:RPG
開発:Alim
プレイ人数:1人(一部カードゲームのみマルチプレイ可)
希望小売価格:3,520円
テラのクリア時間:約9時間半

私自身発売を心待ちにしていた作品なのでとても楽しくプレイすることができましたね!
開発のAlimは、普段はスマホゲームを開発されている会社で、ドラゴンの島も当初はスマホゲームの予定だったようですが、スマホゲームにするとよりヨコオタロウ氏が忙しくなってしまい死んでしまうのではないかと懸念され買い切りのゲームになったようです。(笑)

あらすじ

人々が平和に暮らしていたはるか遠い時代。
突如現れたドラゴンが、世界中の人々を恐怖に陥れた。

王国は総力を挙げドラゴンと戦い、かろうじて撃退に成功。
深手を負ったドラゴンはどこかへ飛び去り、その後姿を消した。

それから長い年月が経ち、
人々は再び平和で明るい生活を取り戻していた。

だがある日、ドラゴン復活の報が王宮を騒がせる。

女王からの布令に応じ、ドラゴンを倒すべく
冒険者達は王宮に集う……
公式ホームページより

いや!クリアした身からするとこのあらすじからして違和感がすごいんですが(笑)
ストーリーに関してはこのあとまたしっかり触れていくので、少々お待ちください(ネタバレは極力さけてますよ!)
まず1つ言えるのは、絶対に体験版をプレイしてほしい!ということです。
「どうせ製品版買うから」と考えている方もいるかもしれませんが、体験版では製品版の前日譚が描かれており、体験版に出てくる3人もストーリーに絡んできますので、体験版主人公の3人の考えや性格を知るという面でかなり重要になってくると思います!
無料でさらに1時間程度で終わるのでドラゴンの島製品版をプレイする前にぜひプレイしてみてください( `ー´)ノ

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評価点

Voice of Card ドラゴンの島は、個人的には評価できる点もたくさんあり、それでいて人を選ぶ要素もたくさんあると感じました。

まずは、評価できるなと感じた点を挙げていきます!
●全てカードによって演出される世界
●単なる剣と魔法のRPGじゃない!やっぱりヨコオ節が滲み出るストーリー

全てカードによって演出されTRPG感満載の世界観。でもプレイ感はゴリゴリの古き良きRPG

※体験版レビュー記事より一部本文及び画像を引用しております。

Voice of Card ドラゴンの島の特徴といえばこの一言に尽きるかと思います!

キャラやバトルはもちろんフィールドの移動、街やダンジョンの探索も全てカードによって演出されています。街

見た目や世界観、小道具など昔からのTRPG(テーブルトークRPG,アナログゲームの一種です)やゲームブックなどを彷彿させていて、開発者の方々も幼少期よりTRPGが好きな方が多く、開発の際も幾つものTRPGをテストプレイしたようです。
ただ実際のプレイ感はゴリゴリの古き良きRPGという感じだったので、そこは勘違いしない方がいいかと思います。

まずはキャラについてですが、キャラはすべてカードに書かれた絵になりますし、この絵が動いたりはしません。イベントシーンなどもすべてキャラは1枚のカードとして表現されています。キャラ

さらに今作のタイトルの意味にも繋がるかと思いますが、今作の物語はキャラがボイス付きで喋ったりはしません。会話や説明もすべてカードに書かれておりダンディな声のゲームマスターがこのゲームをプレイしているプレイヤーに語り掛けてくるシステムになっています。(まさに”Voice of Card” ということなのでしょうか)
ゲームマスター役を務めるのは声優の安元洋貴さんで、作中ダンディな安元ボイスを堪能することができます!
東京ゲームショーでの公式生放送では、安元ファンの方は、安元さんの彼女になった気分で楽しんでほしいといわれていたほどです(笑)

探索要素についても、この写真のようにマップを真ん中にあるコマを操作して移動していきます。訪れたことがない場所に行くとカードが捲れ次の道や宝箱などが現れます。街やダンジョンについても同様です。フィールド
この移動については、よく考えてみるとカードであることを除けば、よくある古典的な2DのRPG(ドラクエなど)と変わらないシステムになります。ただカードによって表現されることでなにがあるかわからない先に進むドキドキ感が増すなど新しいプレイ感を味わうことができます。

カードゲームとターン制RPGが融合したバトルシステム

今作のバトルはいわゆるターン制のコマンドバトルになります。

通常攻撃やスキルのカードを選択し攻撃や回復をしていきます。

バトル面のカードゲーム要素いえばまず、攻撃力や防御力の標記でしょうか。
キャラのカードの左下に書いてある数字が攻撃力で右下に書いてある数字が防御力になり、通常攻撃は基本的な足し算によってダメージが変わります。
※プレイキャラの攻撃力が10で敵の防御力が3の場合与えられるダメージは7になるというような感じです。
もちろんスキルによっては様々な攻撃ができます。ダイスを使った不確定要素の演出もカードゲーム、ボードゲーム感を醸し出してくれます。

さらにスキルを使用する際にしようするジェムという画面右上にある宝石のようなものがあります。このジェムの消費量はスキルによって異なっています。
大事なのは、ジェムの増え方なのですが、毎ターン味方キャラが行動を開始する際1つ増えます。さらにスキルによって増やすこともできます。
この要素がまるで、デュエルマスターズのマナやシャドウバースのコストのようなカードゲームのような楽しさを味わう肝になっていくような気がしています

世界観にぴったりなアイリッシュ調の音楽

世界観のコンセプトとして、「剣と魔法のRPG」というのがあるので、それにぴったりそうなBGMということで、アイルランド音楽風なBGMを採用することとなったようです。MUSIC DIRECTORは岡部啓一氏が務めているのですが、岡部さんの会社にいらっしゃるイギリス人の社員方も関わっていて中世感が増した音楽になっています。

章の合間に挟まるストーリーまとめ的なムービーや、ボス戦でのBGMは特にテンションがあがりました!

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おまけ ところかまわず挟み込まれるマッチョキャラたち(笑)

東京ゲームショーでの公式生放送でヨコオタロウ氏も言っていたのですが、ことあるごとにマッチョキャラが挟み込まれていて、笑わせてくれる場面も多かったです!パーティキャラにもマッチョがいたり、もはや裏テーマが「力のパワー」なんじゃないかと思うくらい筋肉に関する名言も多かったですね(笑)

パワー

「力のパワー」

単なる剣と魔法のRPGじゃない!やっぱりヨコオ節が滲み出るストーリー

Voice of Card ドラゴンの島のあらすじを見て頂くと王道の剣と魔法のRPGという感じがしますが、
今作のシナリオはニーアチームとしても活動されていた松尾勇気さん、そしてなんといってもCREATIVE DIRECTORにヨコオタロウ氏ということで、一筋縄ではいかないストーリーになっていました(笑)
王道RPGを逆手にとっているというかファンタジーRPGをメタにしたような部分が多いですね。
プレイヤーの想像力を掻き立てることも狙いの一つとなっているゲームではありますが、ヨコオタロウ氏がかかわっているというだけで、深読みしてしまいますし、随所にヨコオ節というか、心がもやもやするというかまあ胸糞悪い場面もありますね(笑)

ヨコオタロウ氏が関わる作品に興味がある方には入門としてもぴったりかもしれませんね(^^)/

ケダマ

コレクション要素であるモンスター説明の表面

ケダマ2

条件満たすと見られる裏面には…

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気になった点 手放しで傑作といえる作品ではない?

正直今作 Voice of Card ドラゴンの島 は、個人的には好みの作品ではあるものの手放しで傑作とは呼ぶには気になる点が多くありましたし、減点法で採点すると少し評価が下がってしまうのでは?と感じました。
いくつか気になる方は気になるかもという点をあげていきます!

●わかっていても気になるテンポ感 ※改善アップデート予定
●人によっては物足りないボリューム感や難易度
●ターゲット層がニッチすぎる作品(笑)

わかっていても気になるテンポ感 ※改善アップデート予定

ドラゴンの島の一番の気になる点といえば、やはり遅めのテンポ感でしょう
移動の際一歩一歩進んでいくところや、戦闘の際の演出、少し高めなエンカウント率などもあり、テンポが少し悪いなと感じてしまいました。

作り手側は、意識してこのテンポ感にしているとのことで、よりTRPGのような雰囲気やゲームマスターがいる感覚を味わえるという意図があるとインタビューや公式生放送でも言っていましたが、作り手側の意図を知りながらプレイしている私でもやはり遅く感じてしまいました。
プレイする方みんながみんな作り手側の意向を知っているわけではないでしょうし、やはり気になる点になるでよう。

ただ今後テンポ感を改善するアップデートが入るようなので、少し改善されるかと思います!

私は、中盤以降はテンポ感にも慣れ先の気になるストーリーも合わさって疲れることもなくのんびりと最後まで駆け抜けることができました( `ー´)ノ

人によっては物足りないボリューム感や難易度

概要のところにも書いた通り、私のクリア時間は9時間半ということで昨今のゲームの中では少なめのボリュームとなっています。
さらに私は隅々までマップを埋めていきたいタイプだったり遊技場でのカードゲームもかなり楽しんだ上での子のクリア時間なので、ストーリーだけを追いかければ7時間くらいでクリアできるのではないでしょうか?

マップを埋める過程でレベルが結構上がってしまったこともあり、敵に苦戦することはほとんどありませんでした。成長要素や装備のレパートリーもあまりないので、戦闘に期待しすぎるのもあまりよくないかと思われます。

ターゲット層がニッチすぎる作品(笑)

気になる点のまとめにはなりますがどう考えてもターゲット層がニッチすぎると感じましたね(笑)
見た目がTRPGというのも古くからのゲーマー向けな感じもありますし、TRPG感を期待しすぎると実際のプレイ感は普通のRPGであったり、王道RPGを期待している方には癖のあるストーリーだったりとかなりニッチな作品になっているように感じました。

開発側自体も、販促に困っていたようで宣伝の仕方を募集するという面白い企画も行われているほどでした(笑)

↓↓これらの気になった点が改善された次回作はこちら↓↓

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総評

 個人的には、期待していた通り楽しめた作品になりました。世界観も予想以上にきれいでしたし、サクッとヨコオ節を楽しめる作品ということで次回作などもあったらいいなと思っています。
同じようにこの作品を楽しみに待っていたようなプレイヤーさんにはいい作品だったのではないでしょうか?
逆に、なんとなく気になって前情報なしで遊んでしまうと「思っていたのと違う!」となってしまうこともあるのかなぁと感じました。

こんな人におすすめ
●ニーアシリーズなどヨコオ作品が好きな方
●不穏なストーリーの作品が好きな方
●美麗なイラストや世界観が好きな方

以上がVoice of Card ドラゴンの島のクリアレビューとなります!
まだまだ注目の話題作ですので、今のうちに遊んでみてはいかがでしょうか?
私は、特装版を買えばよかったと後悔しています(笑)

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう( `ー´)ノ

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